メンド工事
メンド(面戸)って何?
プレカット打ち合わせの時、大工さんが「面戸どーするの?」って聞いてきたんです。「メンド?メンドって何です?」って聞いたら苦笑いしながら教えてくれました。「メンドは面倒」ってゆー、大工さんあるあるダジャレも交えて。
メンド(面戸)とは、
物と物との隙間、または、その隙間を塞ぐ部材を指します。具体的には軒桁に乗った垂木間の隙間を指します。
メンド工事はセルフビルドで
プレカット打ち合わせ時にプレカット会社さんが後から施工するのは大変なので野地板張る前に行った方が良いとアドバイス頂いたのですが、後で自分ですることにしました。
その理由は、下記です。
1.面戸工事は時間をかければ自分でも出来そう
2.大工さんに時間のかかる仕事を頼むとお金がかかりそう
3.そもそも単純にメンド板で塞いで良いのか私たちが判っていない
メンド工事は上棟後に自分でこつこつやることにしました。ところがこれ、結構悩む事になります。以外と設計が難しい。
メンド設計
参考にした書籍のどれもメンドに関して全く触れられていません。そこでインターネットで調べたんですが、ただ単に隙間を塞ぐという事しか判りませんでした。実際に現物を見てもどう塞いだら良いのかイマイチ判りません。
何が事を複雑にしているのかと言うと以下のような事だと考えています。
1.野地板に勾配がある為、垂直に板を張るのが結構難しい。
2.野地板には穴を空けたく無いので板を上部に固定出来ない。
3.垂木に固定するには隙間部分が狭くてビス打ちが困難。
4.金具を使うのは大そうだし、経費がかかる為、使いたくない。
5.外壁通気層との関係を考慮する必要がある。
メンド:野地板と梁、垂木と垂木の隙間
実際、2カ月くらいあーだこーだ悩んだと思います。
上部を屋根勾配にカットした板を当ててみたり、透湿防水シートを張ってみたり、下記のような工作を施してからメンドに差し込んでその上から透湿防水シートを張ってみたり。どれもこれもしっくりきませんでした。
結局、採用したのは下記方法です。
胴縁をメンド高+2センチ、上部を屋根勾配でカットします。予めカットした透湿防水シートを両面テープでカットした胴縁に貼り付けます。さらに胴縁に貼ったシートの野地板の接着部分に両面テープを貼ります。
左右にピンと張ながら胴縁を野地板に押し当て透湿防水シートを接着させて胴縁の下部を梁にビスで固定します。
外壁通気層の通気は小屋裏に入れない事にしました。外壁を野地板につけず1センチほど隙間をあけて外へ通気するようにします。
面戸の外壁工事の様子は下記。