つくる家

セルフビルドで平屋の家を建築中。その記録です。

浴室の検討

浴室の作り方は3種類あります。1つめは一般的なシステムバスです。2つめは在来工法で作る在来浴室です。3つめはシステムバスと在来浴室を組み合わせたハーフユニットです。

建築書籍の浴室写真を見ると魅力的な在来浴室が結構載ってます。桧の浴槽に桧の壁、憧れます。ただ、在来浴室は早々に諦めました。排水の工事が大変ですし費用もかかる。何より機能的ではなく手入れが大変です。

次に検討したのはハーフユニットです。実は心を奪われたハーフユニットの浴槽があってかなり悩みました。TOTOのハーフバス Type8です。身体の形に合わせた設計の浴槽が美しい。この形状だと使用する湯量も少なくてエコです。このハーフユニットで壁や天井を桧板にしたら...素敵すぎる。排水工事や手入れの問題も解消されますし。

 

断念しました。セルフビルドでは難易度が高くて無理っぽいですし、そもそも費用的に無理でした。結局無難なシステムバスに落ち着いてしまいました。

 

一般的なシステムバスにするとなると検討する項目は換気扇と窓です。要するにカビ対策です。如何に早く浴室内を乾燥させるかですね。

 

システムバスの浴室の換気扇は天井埋込形になりますが私はこのタイプがハッキリ言って嫌いです。何故ならまず掃除が大変。天井埋込形のシロッコファン、20枚程度のファンが取り付けられていますのでなかなか掃除する気になれません。そしてこのシロッコファン、比較的寿命が短いです。それから冬場は換気扇付近で冷された水滴が落下してきた経験があります。それと台風などの強風で風が逆流してきたこともあります。ほんと嫌い。シロッコファンなので換気機能も低くて機能的でもないのに何故すべてこのタイプなのか?その理由は集合住宅に合わせた商品開発という事だと思います。壁タイプで直接排出するタイプはマンションでは需要が極端に少ない。要するに需要の多いマンションタイプで規格を統一したんじゃないかと思うんです。業界の都合ですよね。プロペラの壁タイプの浴室換気扇商品もあることはあるんですがシステムバスで採用している商品は皆無です。

 

換気扇に頼らない浴室乾燥という事で浴室窓は2面に付けて風通を良くする事を考えました。YKKAPのサイトでは浴室の窓は2面に配置し通風を確保することが望ましいとあります。ところがシステムバスは基本的に窓による換気乾燥ではなく換気扇による換気乾燥を前提にしています。その場合、逆に窓は開けない方が浴室内の換気乾燥には有効です。なので窓はあくまで屋外観賞や採光が目的で開放できないFIX窓のモデルも人気のようです。そういう事で開放型2面窓のモデルは皆無で窓についてはオプションというメーカーが殆どです。これも天井埋込形換気扇を前提とする商品開発による弊害で需要の多いマンションタイプで規格を統一した業界都合の側面が大きいと思います。

結果、換気扇は付けず窓は2面に配置し通風を確保する条件で商品選定を行いました。

 

...実際に換気扇は付けず窓は2面に配置する設計でシステムバスを導入しました。数年使用してみた印象ですが本当に風通しが良くて梅雨時期の長雨を除いて浴室の乾燥状態はとても良いです。実は銭湯のように風呂上りにすぐ扇風機に当たりたくて脱衣所に壁掛扇風機を取り付けています。梅雨時期はこの脱衣所の壁掛け扇風機を浴室内に向けて風を送っています。これ、すぐに浴室内が乾いてオススメです。

 

2015/8/12~