片引き戸サッシ
サッシで最も苦労したのが片引き戸サッシです。しかも内玄関として工事した片引き戸は、家づくりの大工仕事で最も苦労した作業でといっても過言ではありません。それほど大変でした。
片引き戸は2カ所あって、ひとつは土間につけた汎用勝手口引き戸(上部シングルガラス下部アルミ複合板)、もうひとつは、内玄関としてつけたマディオ勝手口引き戸(ペアガラス)です。
商品をあててみて初めて気づいたんですが、片引き戸でも開口部は1間分確保しておかなくてはいけなかったんですね。知らずに開口の半間だけあれば良いかとクロスの筋交いを入れた設計にしてしまったんです、2ケ所とも。これ大失敗。図面を見せていた建設会社さん、サッシ屋さん、大工さん、誰も指摘してくれませんでした。建材の絡む部分は設計事務所じゃないと精査されないのかも知れません。最も、大工さんやサッシ屋さんに聞くと、こういう事、つまり建材によって収まりが違うことはよくあるのだそうです。
どうすれば良いかというと、建築用語で「ふかす」のだそうです。一定の厚さを持ち出す、つまり、木材を足して建材の構造に家側を合わせるということです。納まり参考図と本体と現場を見比べながらふかし材の設計をCADで作成します。
雪降ってきました。
ああ、雪が土台に。早く壁を貼りたい。
ふかす前に、まず防水対策をしないといけません。タイベックの透湿防水シートを張ってからふかし材を打ち付けてまぐさ、間柱をつけます。とりあえずの窓台を作ってサッシを取り付けます。
とりあえずの窓台、コンクリートを打つ予定なので、コンクリートブロックに木材を載せて、とりあえずの窓台にしました。
一応、良い感じで開閉できます。シングルガラスとアルミ板なので軽いです。
もうひとつの内玄関としてつけたマディオ勝手口引き戸(ペアガラス)です。これがもうすごく苦労しました、買わなきゃ良かった。まず、サッシの構造が複雑で、ふかし材もかなりの厚みを必要としました。さらに、基礎部分にどうしても干渉するので、サッシを欠くか基礎を欠くかしなければいけなくなりました。基礎を欠くのは強度的に不安なので、サッしを欠きます。
グラインダー、切れるのかなぁ。
ビビリながらもなんとかカットできました。
汎用引き戸と同じようにまぐさ間柱を取り付け、タイベックの透湿防水シートで防水工事をしたあと、ふかし材でふかします。そして、サッシ枠と障子ガラスをセットするんですが、これが滅茶苦茶大変でした。障子ガラスが重いのなんのって。足場も邪魔だし、一人じゃ無理なので妻さんと運んだんですがケンカになりましたよ。 重すぎるわ!
なんとか取り付けました。こんな作業は二度とゴメンです。実は、この片引き戸が良さそうなら玄関も同じシリーズにしようと考えていたんですがやめました。