つくる家

セルフビルドで平屋の家を建築中。その記録です。

住宅の補助金・減税・優遇制度について

住宅を建てるとなるといろいろな補助金、減税、優遇制度などを利用できますよね。一応一通り調べる訳ですが、一応こういった制度に振り回されないようにしようっていうのが私たちの基本的な考えです。

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ハウスメーカーや建設会社のモデルハウスに見学に行くとですね、だいたい補助金やら減税やら優遇制度をうたって家を建てるなら今ですよってセールスされる訳です。

私の嫌いな『今すぐっ!』ってゆー煽りCMと一緒な訳です。

もう終わってしまいましたが、住宅エコポイントなんてのは、エコとは名ばかりのその内容に全く共感できなかったので最初っから考えていませんでした。

 

宅建築を役所に相談に行った時に優遇制度についていろいろ教えて頂きました。利用を考えたのは市の浄化槽設置の助成、それから地域木材利用の助成の2つです。地域木材は当初から利用しようと考えていました。地産地消はエコですもんね。

 

地域木材利用の助成はほぼ同じような内容で県と市で別々にありました。

そこで、まずは市の助成で申請窓口機関に相談に行ってみました。

いわゆる建設会社を通さず建築主自身が設計・業者手配を行うような場合はやっぱり想定されていないらしく、また初めての事だということで関係者で相談したらしいです。結果、一応OKという事になりました。

 

この時、ちょっとカラクリが見えます。まず業者はこの制度を申請するには会員登録を行わなくてはいけないらしく、上棟数に応じた会員費を支払う必要があること。優良木材であることを検査する為3万円の検査料が必要になること。私が会員になる必要があるのか意見が割れたらしいですが、そもそも自宅の1棟しか利用しないので会員になる必要が無いとの解釈で免除になりました。検査料は必要となりました。

 

地域木材利用補助金チラシには補助金額○○万円とでっかくアピールしている訳ですが、実際にはその1/5程度は経費で、建築主には見えない形で住宅価格に転嫁されているのだと思います。なので補助金全額で損得を判断すると損することになります。

これは想像ですが、検査費用や会員費は、天下団体に流れていくんでしょうねぇ。

 

それでも○○万円は補助金を得られると思いその調整に入ったのですが、結論から言うと地域木材利用補助金は利用しない事にしました。

 

この補助金、単に地域材を使えば良いのではなく、優良木材を使うのが条件らしい。今回、木材屋さんには、品質には問題がない安価な木材を用意して頂くようお願いしていました。この安価な木材では補助金を受けられないのだそうです。ちなみに、補助金を受ける木材に変更すると、ほぼほぼ補助金額と同じ分だけ高額となりました。

上手いことできています。補助金を受けたければ高級な製品を買えってことですね。家電エコポイントや住宅エコポイントと同じカラクリです。

 

優良木材は身の丈にあった家というコンセプトから外れるように思いやめました。ちなみに木材屋さんにとってはどちらが良いのか聞いてみると、安価な木材をさばける方が嬉しいとの事でした。だいたい建設会社からの依頼は補助金を受ける為、優良木材の指定があるらしく、直接購入者との交渉ができる場合でないとなかなか安価な木材をさばけないのだそうです。

安価な木材といっても品質には全く問題なく、まぁ、見た目でしょうか。実際に木材を見せてみらいましたが、全く問題ありません。逆に安価な木材の方が良いと思えるくらいです。

 

スーパーの妙に綺麗な野菜じゃなくて直売所のちょっと形の悪い野菜の方に魅力を感じるのと一緒かもしれません。